湯山玲子のカルチャークラブ定期イベント「湯山ゼミ」第53回は、ゲストに社会学者・周東美材さんをお迎えして開催します。周東さんの著書『未熟さの系譜』を中心に、私たちがどのようにして「未完成なスター」を求め続けてきたのか、その背景に迫ります。
ジャニーズ、宝塚、女性アイドルといった日本独特のエンターテインメントに共通するのは、完成された技芸や魅力よりも、成長途中の「未熟さ」が愛されること。この「未熟さ」がどのようにして日本の文化、特に近代家族と大衆メディアの結びつきから生まれたのかを、周東さんが丹念なメディア史研究をもとに解き明かします。
アイドルの成長を応援する文化や、宝塚歌劇団の“未婚女性”という独自のシステム、さらには日本と韓国のエンターテインメント文化の違いまで、アイドル文化や日本のエンターテインメントに興味がある方、またその背後にある社会的背景を知りたい方にとって、必見の対談です。
ぜひこの機会に、周東美材さんと湯山玲子による深い対話をお楽しみください。
◼︎ゲストプロフィー周東美材(しゅうとう・よしき)
1980年群馬県桐生市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、東京大学大学院学際情報学府修了、博士(社会情報学)。専攻は社会学、音楽学。東京大学大学院特任助教、日本体育大学准教授を経て大東文化大学社会学部准教授。
著書に『童謡の近代』(岩波現代全書、第46回日本童謡賞・特別賞、第40回日本児童文学学会奨励賞)、『カワイイ文化とテクノロジーの隠れた関係』(共著、東京電機大学出版局、2016年日本感性工学会出版賞)など。