いつのまにか”男子”の目で観てない? という気づきからのものごと分析
このタイトル、今回のゲストであり、気鋭の批評家、イギリス文学者である北村紗衣さんの文庫のオビの名コピーから拝借。夏目漱石や三島由紀夫を読み、『地面師』や『闇金ウシジマ君』に感動、共感する女性(私を含め)の視点は、文科系女子アルアルの「男性」。しかし、あえてそこに女性視点を入れてみると、また違った感想がでできたりもします。特に昨今、女性作家による作品に関しては、その女子目線がないことには語れない作品も多いんですよね。というわけで、昨今のフェミニズム系文筆の中では最高に面白い北村さんと語る、ものごとのあれこれ。キーワードは、ヒロインの美醜、英語圏のポップスにおける性別、プリンセス、お笑い・・・。現場ではもっとでてくる予定です。
◼︎ゲストプロフィール北村 紗衣(きたむら・さえ)
1983年生まれ。武蔵大学人文学部英語英米文化学科教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。ウィキペディアンとしても活動する。著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』(白水社)、『批評の教室』(ちくま新書)、『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』(文藝春秋)、『女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選』(書肆侃侃房)がある。
[増補]お砂糖とスパイスと爆発的な何か ――不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門 (ちくま文庫き)