手塚治虫の『奇子』が今回の課題本です。

丹羽宇一郎の『Z世代は戦後初めて銃を取る世代になるかもしれない』のバトンを受けての、戦後という時間と空間にかんする、手塚マンガで中の傑作のひとつを取り上げました。

GHQの農地改革で解体された大地主のイエの解体を軸に浮き彫りになる日本の村の閉鎖性と封建制。それらがうみだす恐るべき抑圧とある意味の生存本能。実は昭和の時代にはこういったテーマの小説や映画がたくさん生み出されていました。この『奇子』は漫画界におけるその代表作。東北の旧家・天外家という閉鎖的な家父長制共同体を舞台に、不義の子として生まれた奇子が20年以上にわたって土蔵に幽閉され、彼女を巡って、戦後史の裏面と人間の欲望が浮き彫りになってきます。

可能ならば併読していただきたいのが、大江健三郎の『万延元年のフットボール』『芽むしり仔撃ち』『同時代ゲーム』ですね。手塚と大江は7才違いですが、戦争と戦後の体験者として同様の感性をもっていたのだと思います。

ちなみに、近頃話題のNETFLIXのドラマ「地獄に墜るわよ」における細木数子研究wwwとしても、『奇子』は必読書です。

戦争がシステムや政治の話ならばその醜悪さを、奇子という女性のイノセントと対比させる構造はクリシェながら、そこは手塚の手腕により、濃密な物語になっていて読み応え充分。

    「映画化されるとしたら、誰が奇子役?!     司朗役?」    というたらねば質問に、皆さんなんと答えるかな?    (答え合わせはブッククラブの現場にて)

▪️タイムテーブル
20:15-20:25  受付、冒頭
20:25-21:05  読書会(3-4名毎)
21:05-21:45レクチャー

▪️お願い事項
・読書会班分けをしますので、お早めのお申し込み、開始時間までに参加のご協力お願いします。
・zoom参加時には読書会登録名に変更して
    ご参加ください。
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