村田沙耶香→ハンガンと、ハードコアが続いたので、今回はガラリと目先を変えた課題本にしました、実はワタクシ、辻静雄食文化賞の選考委員を拝命しておりまして、1年間食関係で話題を呼んだ書籍から受賞作を選んでいるのですが、本書はその候補作の中の一冊。非常に面白いのでピックアップしてみました。

    ご存じカップ焼きそばを、食文化史と企業史の両面から読み解いたこの一冊は、ひとつの製品ジャンルがどれだけ雄弁に人間と社会を語っていくかということの証左。1974年に誕生した世界初のカップ焼きそばから、U.F.O.、ペヤング、ごつ盛りに至るまで、半世紀にわたる市場の変遷を追っていきます。

    高度経済成長後の食生活の変化、コンビニや量販店の広がり、若者文化や家庭の記憶、そして激しいシェア争いが交差するのが、現代社会の食品部門。戦後の国民食。棚に並ぶ一つひとつのカップ焼きそばは、まさに企業の挑戦と消費者の記憶を背負った存在なのですよ。

    著者は在野の研究家で、今や大学なんぞとは関係なく、インターネットと文献、そして、実取材にてここまでの追求と執筆ができてしまうという時代。ちなみにワタクシは本書を読みながら、ペヤングとUFOと一平ちゃんを食べ比べしました。

    読み進みながら、自身の「カップ焼きそばの思い出」を掘り起こして、甘酸っぱい想いに浸るのもまた一興です。


▪️タイムテーブル
20:15-20:25  受付、冒頭
20:25-21:05  読書会(3-4名毎)
21:05-21:45レクチャー

▪️お願い事項
・読書会班分けをしますので、お早めのお申し込み、開始時間までに参加のご協力お願いします。
・zoom参加時には読書会登録名に変更して
    ご参加ください。